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後宮艶夜*スキャンダル~鳥籠の姫君は月夜に啼く~
第10章 後宮艶夜*スキャンダル 深き眠りの底で~浄心院での日々~
その中の一人が漸く一昨年、皇子を産んだ。皇帝となって既にその時点で三年が経っていた。なかなか子ができなかったのは彼自身が後宮の女たちに一向に近寄らなかったせいだ。しかし、どうにも周囲が煩くなり、また彼自身も流石に皇帝の責務の一つとして跡継ぎを儲ける必要性を感じた。迎えた妃たちを平等に閨に何度か招いたところ、その中の一人が懐妊した。
現在も後から迎えた三人の側室が懐妊中である。
現在も後から迎えた三人の側室が懐妊中である。