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後宮艶夜*スキャンダル~鳥籠の姫君は月夜に啼く~
第10章 後宮艶夜*スキャンダル 深き眠りの底で~浄心院での日々~
「妃たちはどうしているの?」
唐突に問われ、彼は眼をまたたかせた。
「は?」
祖母があからさまに苦笑する。
「大切な皇子を産んでくれる妃たちよ。懐妊中の妃たちは健やかにしているの?」
鵬純は頭をかいた。
「元気にしているのではないですか。特に何かあったという話は入ってきてませんから」
「あなたは本当に薄情な男だわねえ。普通、自分の子どもを身籠もっている妻にはもう少し優しくするものよ」
唐突に問われ、彼は眼をまたたかせた。
「は?」
祖母があからさまに苦笑する。
「大切な皇子を産んでくれる妃たちよ。懐妊中の妃たちは健やかにしているの?」
鵬純は頭をかいた。
「元気にしているのではないですか。特に何かあったという話は入ってきてませんから」
「あなたは本当に薄情な男だわねえ。普通、自分の子どもを身籠もっている妻にはもう少し優しくするものよ」