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後宮艶夜*スキャンダル~鳥籠の姫君は月夜に啼く~
第10章 後宮艶夜*スキャンダル  深き眠りの底で~浄心院での日々~
 鵬純は神妙な顔で謝ってから、話題を戻した。
「あの歳で一生、浄心院で過ごすとは哀れなことだ」
 祖母はちらりと彼を見てから頷いた。
「そうね。でも、早世したのが先帝の宿命というなら、ここで生涯を終えるのもまた曺皇后の宿命でしょう」
 鵬純は祖母を見た。
「お祖母さま、あの娘を俺が妻に迎えることはできませんか?」
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