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後宮艶夜*スキャンダル~鳥籠の姫君は月夜に啼く~
第11章 後宮艶夜*スキャンダル 接近~二つの心~
 男は急に咳払いすると、笑った。
「まあ、な。太后さまから聞いたから」
 紫蘭は更に意外なことを聞いて眼を丸くした。
「では、あなたさまは太后さまのご縁戚、胡氏の方なのですね?」
「う、まあ、そんなところだ」
 男は口ごもりつつ頷き、そんな彼を見て紫蘭は納得する。太皇太后の縁者ならば、この若さで高官にまで立身できるのも納得できる。
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