この作品は18歳未満閲覧禁止です
後宮艶夜*スキャンダル~鳥籠の姫君は月夜に啼く~
第11章 後宮艶夜*スキャンダル 接近~二つの心~
口にした後で、若い男性相手には我ながら大胆すぎる科白だったかと紫蘭は後悔した。大体、先帝の未亡人と太后の親戚の男がこうして親しげに語らっていること自体、他人に見られたときにどう思われるか知れたものではない。
最悪の場合、紫蘭のふるまいいかんによって、先帝の名誉をも汚してしまうことになりかねない。不貞な妻を持った皇帝ということなるのだ。それだけは避けねばならない。