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第11章 後宮艶夜＊スキャンダル　接近～二つの心～

　ここからまた皇帝の態度が豹変した。紫蘭が初めてだと知り少しだけ落ち着きと優しさを取り戻したかけた矢先のことだ。
　処女を喪ったばかりの身体をうつぶせにし、皇帝は今度は背後からひと突きで入ってきた。さんざん啼かされた紫蘭は最早、涙も声も涸れ果てたと思っていたけれど、涙は後から後から溢れ、喘ぎ声とも悲鳴とも取れぬか細い声はひっきりなしに洩れた。