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後宮艶夜*スキャンダル~鳥籠の姫君は月夜に啼く~
第12章 後宮艶夜*スキャンダル~鳥籠の姫君は月夜に啼く~ 二代后
紫蘭は皇后として誕生の祝いを届け、出産を無事に終えた側室たちには産後支障ない時期を見計らって見舞いに訪れた。
―皇后さま、是非、抱いてやって下さいませ。
訪れた先々で頼まれ、紫蘭は危なげな手つきで生まれたばかりの赤児を抱いた。母となった側室たちの顔は皆生き生きと輝いて、美しかった。女は良人に愛されて美しくなり、また出産を終えて母となり更に美しくなるというが、それは真であると思えた。
―皇后さま、是非、抱いてやって下さいませ。
訪れた先々で頼まれ、紫蘭は危なげな手つきで生まれたばかりの赤児を抱いた。母となった側室たちの顔は皆生き生きと輝いて、美しかった。女は良人に愛されて美しくなり、また出産を終えて母となり更に美しくなるというが、それは真であると思えた。