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後宮艶夜*スキャンダル~鳥籠の姫君は月夜に啼く~
第12章 後宮艶夜*スキャンダル~鳥籠の姫君は月夜に啼く~ 二代后
 紫蘭が後宮に来てから、夜伽をするのは紫蘭だけで、他の妃は一切召されていない。現実として紫蘭が月事(生理中)のときだけはお召しはないが、そのときも皇帝は星辰殿で独り寝しているし、たまには宵に紫蘭の許を訪れて食事を共にした後、共寝はせずにまた星辰殿に帰っていくという案配だ。
 紫蘭にしてみれば、夜中、何度も絶頂に達し啼かされるほど閨事には執着心の強い皇帝だという印象がある。執拗なほどに紫蘭を求める皇帝からは女に淡泊とか女嫌いという言葉はまったく想像がつかないのだが。
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