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後宮艶夜*スキャンダル~鳥籠の姫君は月夜に啼く~
第12章 後宮艶夜*スキャンダル~鳥籠の姫君は月夜に啼く~ 二代后
 光徳帝とは実質的な夫婦ではなく、子が出来ないのは仕方なかった。けれど、今の皇帝とは事情があのときと違う。夜毎あれだけ烈しく求められているのに身籠もらないのは、もしや自分が懐妊できない身体なのかもしれない。そう思うと、皇帝の御子など欲しくないと思う嫌悪感とは別に、折角女として生まれたからには自分も子を産み育ててみたいと願う以前からの気持ちがまたむくむくと湧き上がるのは抑えようがない。
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