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後宮艶夜*スキャンダル~鳥籠の姫君は月夜に啼く~
第12章 後宮艶夜*スキャンダル~鳥籠の姫君は月夜に啼く~ 二代后
 女心は複雑だった。そんなこともあり、最近、紫蘭は余計に笑わなくなっている。
 想いに耽っていたその最中、室の外で賑やかな声が上がった。
「陛下、何もそのようなことを陛下ご自身がなさらなくても」
 狼狽える宮女の声に、皇帝の声が重なる。
「良いのだ、俺が持っていく」
「ですが―」
「俺が直接、皇后に渡したいのだ」
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