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後宮艶夜*スキャンダル~鳥籠の姫君は月夜に啼く~
第13章 後宮艶夜*スキャンダル 嫉妬~心に巣喰う魔物~
「お姉ちゃま、花冠の作り方を知ってる?」
鵬雄につぶらな黒い瞳で見つめられ、紫蘭は頷いた。それから二人は少し歩いて牡丹園にいった。牡丹園には四阿がある。そこで花冠を作ろうということになったのだ。
石造りの四阿は四方が壁に囲まれ、前方に庭が臨める趣向になっている。奥は一段高くなって腰掛けられ、そこには絹製の座布団(クツシヨン) が幾つも積み上げられていた。その前にはやはり石造りの小さな卓がある。
冬枯れの季節、むろん、花は見受けられない。
鵬雄につぶらな黒い瞳で見つめられ、紫蘭は頷いた。それから二人は少し歩いて牡丹園にいった。牡丹園には四阿がある。そこで花冠を作ろうということになったのだ。
石造りの四阿は四方が壁に囲まれ、前方に庭が臨める趣向になっている。奥は一段高くなって腰掛けられ、そこには絹製の座布団(クツシヨン) が幾つも積み上げられていた。その前にはやはり石造りの小さな卓がある。
冬枯れの季節、むろん、花は見受けられない。