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後宮艶夜*スキャンダル~鳥籠の姫君は月夜に啼く~
第13章 後宮艶夜*スキャンダル 嫉妬~心に巣喰う魔物~
紫蘭はあまりの愛らしさに微笑んだ。
「そうなの、では、鵬雄さまのお好きな方にこれを差し上げてね」
と、鵬雄は大真面目に花冠を紫蘭に差し出した。
「お姉ちゃまにあげるよ」
鵬雄は小さな身体を得意げに反らした。
「お姉ちゃま、僕が大きくなるまでお嫁に行かないで待ってて。僕はたくさんの女の人を見たけど、お姉ちゃまみたいに綺麗な人は初めて見たよ。だから、お姉ちゃまをお嫁さんにすると決めたんだ」
「そうなの、では、鵬雄さまのお好きな方にこれを差し上げてね」
と、鵬雄は大真面目に花冠を紫蘭に差し出した。
「お姉ちゃまにあげるよ」
鵬雄は小さな身体を得意げに反らした。
「お姉ちゃま、僕が大きくなるまでお嫁に行かないで待ってて。僕はたくさんの女の人を見たけど、お姉ちゃまみたいに綺麗な人は初めて見たよ。だから、お姉ちゃまをお嫁さんにすると決めたんだ」