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後宮艶夜*スキャンダル~鳥籠の姫君は月夜に啼く~
第13章 後宮艶夜*スキャンダル 嫉妬~心に巣喰う魔物~
これは掛け値なしの本音だった。特に他意があるはずもないのに、苑貴妃は燃えるような憎悪のまなざしをはっきりと紫蘭に向けてきた。
「どういうおつもりですの、皇后さま」
「え?」
紫蘭は苑貴妃の言葉の意味が判らなかった。苑貴妃はまるで誰かから奪われるのを怖れるかのように、鵬雄を強く抱き寄せた。
「この子を手なずけて、どうなさるつもり? それとも、毒でも仕込んで殺すおつもりでしたか?」
「どういうおつもりですの、皇后さま」
「え?」
紫蘭は苑貴妃の言葉の意味が判らなかった。苑貴妃はまるで誰かから奪われるのを怖れるかのように、鵬雄を強く抱き寄せた。
「この子を手なずけて、どうなさるつもり? それとも、毒でも仕込んで殺すおつもりでしたか?」