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後宮艶夜*スキャンダル~鳥籠の姫君は月夜に啼く~
第13章 後宮艶夜*スキャンダル 嫉妬~心に巣喰う魔物~
ひとときの後、紫蘭は皇帝の逞しい胸に身を預けていた。皇帝も紫蘭も一糸纏わぬ生まれたままの姿だ。寝台に仰向けになった皇帝は傍らに寄り添う紫蘭の肩を抱き、片方は手枕している。その表情には欲望を吐き出した後の充足した満足感が漂っている。
皇帝の手がそろりと伸び、紫蘭の平らな腹部に触れた。
「ここに俺の子が宿るのが愉しみだ」
紫蘭はその何気ないひと言に胸をつかれた。