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後宮艶夜*スキャンダル~鳥籠の姫君は月夜に啼く~
第13章 後宮艶夜*スキャンダル 嫉妬~心に巣喰う魔物~
 ならば、私は最後まで可能性を信じよう。必死に祈れば、神も私の想いを聞きとどけて下さるかもしれない。
 紫蘭は涙を堪え、微笑んで皇帝の枕辺に座った。
「ご気分はいかがですか?」
「思いの外、良い」
「そうですか。何か召し上がりたいものなどがあれば、すぐにお持ちします」
 殊更明るい声音で言うと、皇帝が手を伸ばした。
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