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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第2部
第3章
最後に匠海に抱かれ、それから1年半もの間、与えられる事の無かった性的な快楽。
深い眠りに就いていたそれらを、強制的に叩き起こされ、
自分でも判るほどに、潤ったそこがきゅうと締まっていく。
――と思ったら、一瞬にして世界が白く染め上げられた。
(……ああ、私……イったんだ……)
勝手に導かれた望まぬ絶頂に、華奢な躰が抵抗を諦めた様にぐったりと弛緩した。
「ああ、なんて甘い声で啼かれるのでしょう。もっと聞かせて下さい。私の為に啼いてください」
肉芽から唇を離したリーヴが、夢見心地に囁きながら、蜜に濡れそぼった唇を舐めていた。
達した後も、ひくんひくんと切な気な悲鳴を上げていた膣口に、
間髪入れずに、けれどゆっくりと銜え込まされていく1本の指。
「ひうんっ!? ひっ い……、やぁ……っ やぁ、動かさ、ない、でぇ……っ」
シーツの上、金の頭を振りながら、ヴィヴィが懇願する。
「狭い……。なのに、凄く吸い付いてきますよ」
言葉でそう膣内の様子を言い現され無くとも、ヴィヴィ自身が解っていた。
小さな顔がくしゃりと歪む。
どうして、
自分はこんなにも簡単に。
どうして、
愛してもいない男に触れられているのに。
今すぐ解放して欲しい――。
そう心の底から懇願しているのに。
切ないそこに埋め込まれた1本の長い指に勝手に揺れる、どこまでも快楽に従順な細腰。
己の不甲斐無さに、大きな瞳には ついに涙が滲み。
「もう、我慢出来ません……っ お嬢様、初めは苦しいかもしれませんが、すぐに良くして差し上げます」
ヴィヴィの膣内に指を銜え込ませたまま、片手で器用に己のベルトを解き始めたリーヴ。
その一瞬の油断を突いて、ヴィヴィは咄嗟に身を翻した。
仰向けの身体をうつ伏せに立て直し、
拘束された両腕と何とか動く脚で、ベッドから逃れようとするも――
「おや。お嬢様は、後ろから貫かれるのを、ご所望でしたか?」
そう飄々とのたまったリーヴは、いとも簡単に主の細腰を絡め捕る。
「いっ いやぁああっ やめてっ!!!」
キングサイズのベッドの中央へと、引きずり戻されたヴィヴィ。
そして、その剥き出しの双丘にぴたりと当てられた熱さに、絹を引き裂いた悲鳴が上がる。