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第20章 　　　 　　　 　

大きな瞳から零れそうな涙を、手の中で爪を立てることで必死に食い止める。

今更、元凶の自分が何のための涙を流そうっていうの？

同情？

憐み？

それとも、

懺悔――？



ねえ

１５歳の時の私

“これ”　で満足？

自分が欲しいものを見境なく望んで手に入れた結果が　“これ”　よ？

愛していた男と一緒に生きる事も叶わず、ただ周りを振り回して傷つけただけ



ねえ

どうしたら時間を巻き戻せる？

どうしたら誰も傷つけずに生きられた？

いつ　どこで　どのような「岐路の選択」をすれば

まっとうな人間として今を立っていられた？



ねえ

お願い

ねえ

誰か、教えて――