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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第2部
第3章   

(お、お兄ちゃんの、あんな太いの……。今、私の中に……っ)

 思わずきゅうと中の匠海を締め上げてしまい、

 その反動は自分へも、甘苦しい痺れとして跳ね返ってきた。

「あん……っ あ、ぁ……、やぁ~~っ」

「今のお前は媚薬でおかしくなってるんだ。どうして欲しいか言ってごらん?」

 そう言えば今や記憶の彼方へ追い遣っていた、そのとんでもない事実に、

 ヴィヴィの心臓がまた急速に鼓動を早める。

「……ごしごし……して……?」

 だって、自分の恥ずかしいところは、じんじんしているから。

「うん」

「いっぱい……」

 おずおずと要望を口にする妹に、兄は「ん?」と優しく先を促してくれて。

「いっぱい、突いて……っ」

 今の自分は、薬のせいで変なのだ。

 だからきっと、何を言っても許される。

 そう思うと、匠海ともっと深く交わりたい気持ちが後から後から湧いてきて。

「ああ。いくらでも突いてあげるよ」

 うっとりと囁いた匠海は、静かに妹の躰を羽毛布団の上へと寝かせ、

 ゆっくりゆっくり、性行為が久しぶりの妹に気遣いながら、貫き始めた。

 くちゅん、ぷちゅん。

 自分の恥ずかしいところが、涎を溢しながら喜んで兄を迎えている音に、

 全身が かあっと火照っていくのが解かる。

「あ、もっと……っ おにいちゃんっ もっとっ あ、あんっ ふぁあああっ」

 兄の首に掛けた拘束された両腕に力を込め、何度も兄を強請った。

 与えられる快楽に、従順に開いていく妹の躰に、

 兄自身も興奮を抑えられぬ様子で、どんどん腰を振る速度が上がって。

「んっ い、いいよぉ~~っ もっと、やぁ! もっと、めちゃくちゃにしてっ」

 昔から弱い膣の裏側を、重点的に擦り上げてくる、匠海の大きな亀頭。

 蜜を湛えた粘膜をずりずりと掻かれるにつれ、

 兄の腰の脇で開いていた両脚が、わなわなと震えながらも脇腹に縋り付いて。

 目も眩む恍惚に瞳を細めたヴィヴィは、無意識に兄に懇願していた。

「あぁ……っ もっと、ぐちゃぐちゃ、にしてっ ……っ ヴィヴィを、壊してっ」

 自分の良いところばかりを、突いてくれる匠海に、

 ヴィヴィはとうとう、兄の引き締まった腰に両脚を絡ませ、

 自分でも匠海を悦ばせようと、細腰をくねらせ始めた。

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