パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第3章 　　

「お、おに……ちゃぁん……っ　あ、ぁん」

　甘ったるい声で兄を求める妹に、

「ん？　もうちょっとだけ奥、愛していい？」

　そう尋ねながらも、匠海は返事も待たず、またトントンと、ヴィヴィの敏感なそこを突いてきて。

「ひぅうっ！？　あ、ぁあっ　あっ　～～～っ」

　細く高く啼いたヴィヴィは、初めて感じる重く深い快感に、びくびくと全身の震えが止まらなかった。

「はぁっ　凄い、死ぬほど気持ちいいよ、ヴィクトリア」

　先っぽが弱点の匠海にとっても、そこで妹の深い場所を抉れるのは、得も言えぬ快感と興奮を覚えるらしく。

　灰色の瞳を欲望に滾らせた兄を、ヴィヴィは両腕に力を込めて自分へと引き寄せた。

「ヴィヴィ、も。……もう、良すぎて、死んじゃうっ」

　恥ずかしくて小声で囁けば、感激した様子の匠海が、きつく抱きしめ返してくれた。

　兄に抱き締められるのは、本当に気持ち良くて。

　熱く火照った胸にぴったりと密着し、

　空いた背中は長く逞しい両腕が抱き寄せながら撫で上げてくれるし。
　
　何よりも、首筋から香る匠海だけのそれに、

　頭の中が兄一色に塗り替えられる気がして。

（このまま……逝きたいな……）

　それが出来れば、死に対する恐怖や罪悪感も覚えずに、

　本当に匠海の事だけを思って、自分の生涯を閉じられる。
　
　――そう、うっとりと兄の抱擁に酔っていたのに。

　一方の匠海は、それだけでは物足りないらしくて、

　最奥を穿ったままの先っぽで、器用にも　こちょこちょと擽り始めてきて。

「ひゃっ　んぅ～～っ　あ、あぁっ　あ、待って、まっ！？　～～～～～っっ」

　妹の制止も聞かず、子宮口を刺激し続けた兄によって、

　ヴィヴィの躰はあっという間に高みに昇らされてしまった。

　膣で起こった愉悦の末の破裂は、腰全体を大きく震え上がらせ。

　じわじわと背筋と脚を伝い、その末端の頭の芯と、指先、足先までじんじんと痺れさせた。

（やぁっ　す、凄いの……っ　あ、あ、ずっとイってる感じ）

　まるで、自分の躰全てが性感帯になってしまった様な錯覚に陥り。

　ひくひくしながら恍惚の海を漂うヴィヴィを、匠海は嬉しそうに撫でてあやしてくれていた。