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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第2部
第3章
放心状態のヴィヴィから己を抜き取った匠海にさえ気付かず、ベッドの上に弛緩していると。
まだまだ元気一杯の匠海に、うつ伏せにされて。
まるで妹の姿を、他の男の視線から隠す様に、兄は背後から覆い被さってきた。
「ヴィクトリア。もっと深く愛し合おうね」
後ろからぱくりと耳を食べられてしまい、そのねっとりした感触に、思わず腰が揺れる。
力が入らないヴィヴィの顔と胸の下に、いくつか枕を咬ませた匠海は、
白い腰を高く抱き上げ、勿体ぶる様にゆっくりと、昂ぶりを沈み込ませてきた。
それは長くて、
永遠さえも感じて。
びくびく背を震わせていると、やっとこつりと奥にまで届いた。
「疲れたら、我慢せずに言うんだよ?」
耳たぶを擽る言葉に、
「……疲れた……」
そう零せば。
「ふ。嘘は通じません」
何だか恐ろしい返事を寄越した匠海は、細い背中に覆いかぶさったまま、ゆっくりゆっくり抜き差しを始めた。
しばらくは、妹に負担を掛けないように、浅いところで膣口を虐めていた兄。
しかし、その喘ぎにしっかりした声音が混じるようになれば、遠慮無く腰を突き出してくる。
「あ、後ろっ 深いよぉっ、あ、当たっちゃうっ」
兄は気を付けながら突いてくれているが、
時折勢い余って、最奥をぐちゅんと突き上げられてしまって。
「ん? 何が当たっちゃうんだい?」
色気滴るエロボイス(笑)で尋ねてくる匠海に、
力なく突っ伏した枕の中に、甘ったるい声を吐き出す。
「ヴィヴィの、奥ぅ……っ 当た、あたっちゃう、のっ」
「ああ、ここかな?」
ゆっくりと最奥を持ち上げてくる亀頭の先に、
「ひゃうぅぅんっ!? あ、ぁ……、ぁ……」
匠海の腹筋がぺたりと張り付いた細腰の奥で、ぷちぷちと微細な泡が弾けていた。
「子宮口 突かれて、気持ちいいんだね? ヴィクトリア?」
垂れた金髪を横へと流しながら、耳へと吹き込んでくる兄に、
「し、きゅう……? やぁん、それ、気持ちぃっ すき……っ」
余りの愉悦に我を失い気味のヴィヴィは、
そんな恥ずべき言葉を、薄紅色の唇から垂れ流していた。