この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第2部
第3章
床に崩れ落ちる寸前で抱き留められたヴィヴィは、そのままベッドへと連れ戻され。
もう脱力状態の妹に、匠海は水を何度かに分けて与え、抱き寄せていた。
「もう、いらない?」
ペットボトルを押し返すヴィヴィに、匠海はそう尋ねながら覗き込むと、
薄い唇に残る雫を丹念に舐め取り。
そのまま、潤った口内をゆっくりねっとり掻き混ぜ始めた。
舌さえ絡ませるのが億劫なヴィヴィは、されるがままで。
兄の舌で擽られ、絡められ、突かれ。
時折、柔らかく歯を立てられると、全身をひくひくさせて喘いでしまい。
存分に妹の上の口も味わった匠海は、うっとりとその弛緩した顔を覗き込んでくる。
「ヴィクトリア。やっぱり生でするほうが好きなんだ?」
そんな卑猥な問い詰めに、匠海の腕の中、金の頭が横へと揺れる。
「そう? 「今度、ヴィヴィの奥にいっぱいかけて?」っておねだり出来たら、もう解放してあげるけれど?」
「~~~っ」
妹の心の奥底を見透かす物言いに、眉間が微かに寄り、更に頭が横へと振られる。
ヴィヴィのつれない反応に、匠海はがっくりと肩を落とし、
「そうか、残念。じゃあ、素直じゃない子は、
指一本動かせなくなるまで、いっぱいイこうね?」
そんな信じられない誘い文句と共に、まだぐったりした妹に触手を伸ばして来た。
それからの匠海は、鬼畜そのものだった。
羞恥に顔を歪める妹を、一時たりとも見逃さないと、常にその表情を覗き込み。
ヴィヴィが一番好む対面座位で、ゆっくりゆっくり、快楽だけを覚えこませ。
かといって、何度も高み付近まで昇らせておきながら、いくら懇願しても絶頂までは導いてくれない。
泣いて縋って「た、たすけて……、しんじゃう……っ」と、口でも躰でも叫ぶヴィヴィを、
匠海は己が達する時になってやっと、
胎内から身を焼き尽くさんとする狂おしい熱を、昇華させてくれたのだった。