この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第2部
第3章   

 どうして。

 どうして、匠海とするキスはこんなにも良くて、心を揺さぶられるのだろう?

 兄に口内を蹂躙されるだけで、

 まるで自分のそこが、匠海に愛でられるほどの価値がある錯覚にまで陥って。

 おずおずと舌を絡ませると、ぢゅっと大きく吸い取られ、

 直に恥ずかしい場所が疼くのが、止められなかった。
 
 徐々に離れていく大きめの唇。

 無意識に濡れたそれを目で追っていると、白シャツの薄い生地越しに、ふよんと胸を揉まれる。

「こ、今度は何……?」

 戸惑った声を上げるヴィヴィに、

「うん。なんか、胸掻き毟りそうな顔してたから」

 また物騒な事を口にしながら、にっこり微笑む匠海が自分に覆い被さっていて。

「しっ してない……、ぁんっ や……、だめぇっ」

 薄いシャツの生地越し、

 爪の先でくるくると乳輪の周りを辿られるだけで、昨夜まで兄を受け入れていたそこが ちりちりし始め。

 簡単に しこってしまった胸の頂を、ぴんと指先で弾かれれば、

「ひぅっ!? ぁ……、やぁ」

 思わず漏れた、甘さを含んだ吐息。

「こんなにぷっくりしてる、ヴィクトリアのおっぱい。可愛がっていいか?」

 もう既に可愛がり始めているくせに、そんな聞き方をしてくる兄に、

「だめ……っ」

 その言葉以外、今のヴィヴィが言える筈も無く。

「また、そんな胸が苦しそうな顔して」

 難癖を付けられながら、大きな掌ですっぽり片胸を覆われてしまい。

 匠海の男性らしい、綺麗な手でやわやわと揉まれるだけで、

 シャツの裾から伸びた両の膝を、擦り合わせてしまう。

 従順過ぎる――。

 熱い吐息を零しながらも、ヴィヴィはどこか冷静に自分を見ていた。

 匠海に触れられると、自分の躰は驚くほど簡単に陥落し、

 兄に求められるがまま、己の全てを差し出してしまう。

 けれど今の自分は、

 本当に目の前の匠海と、このまま性行為に耽りたいと思っているのだろうか?

「ヴィクトリア、今ここにいるのは俺たちだけだ」

「………え………?」

 いきなり吹き込まれた真面目な言葉に、ヴィヴィは戸惑った顔で兄を見上げる。

/1163ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ