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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第2部
第3章   

「お……、おにいちゃんが、着させたんですっ!!」

 だって、このシャツ以外に着替えが用意されていなかったのだ。

 バスタオル1枚で出てくるよりは、こっちのほうがまだマシで、仕様が無かったのだ。

 ちなみに、言わずもがなのノーパンだ。

(って言うか、昨日着てた筈の、私のルームウェアと下着はどこに隠したのさっ!?)

 ヴィヴィが必死に、シャツの裾を指で掴んで脚を隠している目の前、

 匠海はまるで見せ付ける様に、ホワイトデニムを脱ぎ。

 露わになった水色のボクサーパンツを、ヴィヴィは一瞬「可愛い」等と思ってしまった。

 もちろん、数秒後には胸の中で頭を抱えていたが。

「ほら、おいで」

 高いベッドの上に登った匠海は、ベッドヘッドに背を預け、妹へ向かって片手を差し出してくる。

「……や……っ」

 ベッドの際で抵抗するヴィヴィだったが、

「ほら、今 素直に俺に跨ってくれたら、苦しいことはしないよ?」

「………………」

 言外に「抵抗すると酷く抱く」と言われ、

 ヴィヴィは数秒後にはすごすごと、水色ボクサーパンツの上に跨っていた。

「ああ、可愛い」

(苦しいのと痛いのが、嫌なだけです……)

 もう言い返すのさえ面倒臭くなり、ヴィヴィは無言を決め込んだ。

 だが、匠海がそんな勝手を許してくれる筈も無く。

 俯きがちの妹の顔に唇を寄せた兄は、尖った上唇の先で薄い表層を擽ると、

 しっとりと互いを重ね合わせ、上へと向けさせる。
 
 その間、背中と腰へ這わされていた大きな両の掌は、

 やがて、白いシャツ越しに浮き出た、肩甲骨の形を愛で始め。
 
 指先で骨の際をつつと辿られるだけで、華奢な両肩がぴくぴくと跳ね上がる。

 表層だけの啄みは、すぐに深い重なりとなり。

 最初は舌を引っ込めて抵抗していたヴィヴィも、匠海のあやす様な舌の愛撫に徐々に軟化し。

 絡め捕られても何の抵抗も見せなくなった頃、

 細い糸を張りながら、気持ち良い唇が離れていった。

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