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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第2部
第3章   

 もはや唾液で濡れた白シャツは、薄紅色の乳首が透ける卑猥なものになっていて。

 そこに満足そうに顔を埋めた匠海は、心底嬉しそうに囁いてくる。

「ほら、心臓がドキドキして「俺に愛されて嬉しい」って、胸が高鳴ってる」

「ちがぅ~~っ」

 自分の薄い膨らみに、頬を摺り寄せてくる兄の可愛らしい仕草。

 それをあまり目に入れないように気を付けながら、ヴィヴィは口では必死に抵抗していた。

「じゃあ、これはどう言い訳しようか?」

 膝立ちにさせたままのヴィヴィを片腕で抱き寄せた匠海は、思わせぶりに太ももの内側を撫で始める。

 最初は膝の辺りからゆっくりと指先で擽り。

 そして脚の付け根に近付くにつれ、掌全体で這わしてきて。

「ほら、こんなに濡らせて」

 そう言って兄の指が止まったのは、まだ恥ずかしい場所まで5㎝も離れていたのに。

 そんなところまで滴るほど、蜜を零していた自分に気付かされ、

 ヴィヴィは「やっ」と咄嗟に悲鳴を上げた。

 濡れそぼった秘裂の周りを、指先でくるくると辿っていた匠海。

 しばらくは妹がぴくぴく反応する様子を、楽しんでいたが、

「もう入るかな?」

 そう一人ごちながら、トントンとノックしたのは薄紅色の膣口で。

 そうされるだけできゅうんと甘い疼きが、膣内で生まれて。

 ゆっくりと様子を伺いながら含まされていく指先を、嫌というほど感じ取っていた。

「なんだ、もう準備万端じゃないか。指じゃ足りないね?」

「や、やぁ……っ」

 奥深くまで埋め込まれた指に、トンと前庭を小突かれて。

 それだけで膣全体がぎゅっと痙攣し、鼓動さえも震え上がらせる痺れが生まれる。

「ん? 指でイっても、その後、また俺のでイクんだよ?」

「……――っ」

 これからされる事をあからさまに言葉にされて。

 兄の肩に置いていた両手で、思わず首筋にぎゅうと縋ってしまった。

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