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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第2部
第4章
ドアの鍵をかけ、置かれているソファーの上に、何やらマットを敷き始めたヴィヴィ。
五輪出場レベルのトップ選手全てに提供されているそれは、遠征先にも常に持ち運んでいる愛用品。
その上にごろんと横になったヴィヴィの小さな頭の中には、もうスケートの事しか無かった。
埒もない空想を断ち切るには、今のヴィヴィにはこれしかない。
氷の傍にいる事が、祖国である筈のこの日本に於いて、一番の落ち着きと安らぎを与えてくれていた。
「エ○ウィーブ、さまさま……♡」
体圧を分散してくれる寝心地に、ヴィヴィは早々に眠りに堕ちたのだった。