この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第2部
第4章     

 今朝、執事の五十嵐から伝えられた言葉、



『本日から日曜日まで、匠海様と匠斗様がこちらに滞在されますので、ご了承下さいませ』



 その事実が、何をしていても影のように、自分に纏わり付いて。

(私の隣の部屋で、お兄ちゃんが過ごす……。

 何度も愛を確かめ合った “あの部屋” で――)

 正気でいられるとは思えなかった。

 奇しくも、最後に匠海と躰を繋げてからまだ、

 たったの5日間しか経過していないというのに。



 この屋敷で一緒に過ごしたくない。
 
 ならばどうすればいいか――?



 しばらく大きな瞳を、左右にさ迷わせていたヴィヴィ。

 けれど、すぐ傍で自分を上から覗き込み、返事を待っている白砂に照準を合わせると、

「行きたい……です……」

 そう、返事をするしかなかった。

「じゃあ、決まりだ」

 楽しそうに瞳を細めた元講師は、元生徒の細く高い鼻をきゅっと抓むと、

 今までに見たことのない、色っぽい微笑を浮かべたのだった。






/1163ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ