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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第2部
第4章     

 一瞬 抱いた妙な疑問は、すぐに頭の隅にやり。

 指先でつんと膨らみをつつけば、その度にびくびくと震えるそこは、勝手にどんどん盛り上がっていき。

 とどめと言わんばかりに細い掌をひたりと這わせると、むくむくと起立していくのが掌越しにも伝わった。



『ああ、EDなんだ』



 医師の診断書と共に、心と身体の病気を告白した、過去の匠海。

 笑わせてくれる。

 こんなに簡単に勃起出来る男の、どこをどうすれば “勃起不全” 等と嘘八百 吐けるのか。



 いかにも窮屈そうな兄の分身を、ブリーフの前合わせから出してあげると、

 色素の薄い陰茎は勢い付き、妹の手を借りるまでも無く、そそり勃っていた。

 それを見下ろしながら、両膝立ちになったヴィヴィ。

 膝丈のピンクベージュの裾に両手を入れてショーツを掴むと、何の躊躇も無く引き下ろし。

 左脚だけそこから抜き取ると、またぺたりと兄の腰の上に落ちついた。

「ふ……。なんか、幻滅……」

「幻滅?」

 嘲笑を滲ませた妹の言葉にも、聞き返す兄の声は、どこか夢見心地で。

「捨てた筈の妹に、こんな事されて悦んでる兄……、最低よね」

 自分を捨てた男に、こんな事して悦んでる自分……、最低だ。

「知らなかったのか?」

 意外そうに問うてくる匠海は、今度は「捨てた」という事実を否定したりなどしなかった。

「……知ってた、根っからの変態ってことは」

 知ってた、そんな兄に影響されて、自分も変態っぽくなってたことは。

「そうだよ。俺は物凄く悦んでる……。お前に触れて貰えて、躰だけでも欲して貰えて」

 白いシーツの上から自分を見上げ、言葉を重ねてくる匠海を、

「五月蠅い」

 ヴィヴィは本当に煩そうに遮る。

「ヴィクトリア……。お前に触れたい」

 革紐で拘束された両手を、妹へと伸ばしてくる兄に、

「私にちょっとでも触れたら、速攻 中止するから」

 そんな、全然 意味の通らない脅しをすれば、

 匠海はまるで「妹には触れない」と誓いを立てる様に、拘束された両腕を頭上に挙げてしまった。

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