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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第2部
第4章     

 けれど、

 半透明な避妊具を着け、一瞬、ヴィヴィの中に迷いが生じた。



 ここで引き返せば、無かった事に出来る?



 頭をもたげたその疑問を、ヴィヴィは直ぐに打ち消す。

 無かった事に出来るって、一体 何を――?

 浮気?

 不倫?

 不貞行為?

 どれもこれも “匠海から見た場合” じゃないか。

 自分は違う。

 自分にはもう “関係ない”。



 先程と同じく スカートの陰で、兄の昂ぶりに己の秘めやかな場所を擦り付け始めたヴィヴィ。

 しかし、その行為はすぐに止められた。

「そんなにしては、駄目だよ」

「どうして?」

 不思議そうに見下ろす妹に、兄は注意を促す事を忘れなかった。

「ゴムが破れるぞ?」

「……あ、そ……」

 まるで自分の戸惑いを見抜かれた気がして、ぶっきら棒に言い捨てる。

 軽く両膝立ちになれば、自分の下に押し倒されていた陰茎が、まるで追い縋るように鎌首をもたげ。

 竿の中程を左指で支えたヴィヴィは、右手でスカートの裾を捲り上げる。

 ゴムに包まれた亀頭の先を膣口に這わせ、少なくは無い蜜を纏わせた後、ゆっくりと腰を落としていった。

「ん……っ ふ、ぅあ……っ」

 指1本さえ受け入れていなかった蜜壺は、当たり前だがきつくて。

 兄の太さに馴染ませる様に、ゆっくりと抜き差しを繰り返しながら、

 少しずつ己のテリトリーへと赦していく。

 気持ち良さよりは、苦しさの方が大きかった。

 けれど、ヴィヴィは決して、途中で辞めようとは思わなかった。

 兄は本当に、妹の性格を熟知していると思う。

 意地っ張りで頑固なところがあるヴィヴィは、

 自分でこうと決めた事を周りに「やめなさい」と止められると、

 たまにムキになって、進めてしまう悪癖がある事を――。

「私っ 処女じゃないし……っ」

 やっと残り2/3を残すまでとなり、薄い唇から洩れたのは、そんな事実を確認する言葉。

「うん」

 匠海の相槌は短いけれど、たったそれだけの返事の中にも優越感が滲み出ていた。

 そりゃあそうか。

 妹が勝手に、自分の処女を実の兄へと捧げた事を、

 この男は誰よりも、知っているのだから。

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