この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第2部
第4章
「彼氏、作る気もないしっ」
彼氏、恋人、夫、内縁の夫。
それら全ては、この先のヴィヴィの人生には、絶対に出来る筈も無く。
「そうか」
うっとりとした匠海の返事に、
「いや、お兄ちゃんでも、そうなれないからね」と、心の中で突っ込んでおく。
「だけど、一応女だから、性欲はあるわけ」
「ああ」
性欲――。
兄と別れてからの自分は、全然 そんな気分にはならなかったから、
実のところ、性欲は薄いとは思うが。
「その辺の男の人と、ヤル訳にはいかないから……っ だから、それだけなんだから!」
何度も言葉を重ね、この行為の正当性を主張する妹に、
「わかった」
そう囁いた、兄の声は幸福に満ちていた。
「だから、絶対、絶対っ 勘違いしないで――!!」
“自分は絶対に、兄のものにはならない”
そこは強く主張したヴィヴィは、大きな瞳で匠海を睨み下ろしながら動き始めた。
狭い膣内が解れるまでは、やはり苦しくて。
けれど、濡れてはいるので、引き攣れるような痛みは皆無だった。
右手でスカートの裾をたくし上げたまま、ぬぷぬぷと抜き差しを繰り返せば、やがてスムーズに動けるまでになり。
割れた腹筋の上に両掌を添えたヴィヴィは、ただただ自分の快楽を追い求める事に集中した。
前のめりになれば、Gスポットが良い具合に刺激されて、
たまに、肉芽が兄の付け根に擦れれば、思わず身震いし締め付けてしまう。
「ん……っ あ、ぁん、……っ イイっ」
少しずつ漏れ始めた、甘い吐息。
大きな亀頭に引っ掛かりを覚え、ぬろろと竿を抜き取れば、
まだキツい膣口に、亀頭の返しが引っ掛かるのが良くて。
「ふぅっ ぁ、あっ ……すごぃ~~っ」
両手でスカートの裾を握り、浅いところで亀頭を銜え込んだまま、小刻みに動かせば、
当たり前だが、下になっている匠海からは、兄妹の結合部が丸見えな訳で。
「ヴィクトリア……、ピンク色の小さなお口に、こんな太いもの銜え込んで……っ」
匠海の卑猥な指摘に、我に返ったヴィヴィは、両手を離す。
ふわりとピンクベージュの裾に隠されてしまったそこを、
匠海は心底 名残惜しそうに見つめていた。