この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第2部
第5章

「な、なに……?」
ヴィヴィは今日初めて、匠斗にそう声を掛けたが。
ただただ黙りこくったまま、短い腕を持ち上げ、叔母を指さしてくる甥。
「……え……?」
もしかして誰か来たのかと、辺りを見回しても、この部屋には匠斗・ヴィヴィ・五十嵐しかおらず。
もう一度匠斗を見つめ返しても、少しハの字の眉の下、真ん丸の焦茶の瞳はただただ、ヴィヴィを見つめていて。
「も、もうっ 赤ちゃん、キライぃ~~っ(((( lll゚ Д゚))))」
真っ青になって死にそうな声で訴える21歳の女に、
五十嵐はただ「ははは」と笑って2人を眺めているのだった。

