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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第2部
第5章    

 途端に露わになった、男らしい首筋。

 うっとりと閉じられた目蓋の先、白い肌に落ちる濃い睫毛の影。

 そして、

 究極の曲線美を追求した、滑らかな鼻筋。

 その下の大き目の唇は、きゅっと艶っぽく引き締まっていて。

「………………っ」

 一心不乱に兄を味わっていたヴィヴィの瞳が、はっと見開かれる。


 こんな匠海を、見ているのか?

 こんな兄を、

 あの義姉は毎晩、見ているのか?


 そう思うと 言い表せぬ怒りが、腹の底からふつふつと湧き上がってきて。

 気が付けば、掴んでいたバスローブの合わせを ぐっと外へと割り開き、逞しい胸板を露出させいていた。

 タオル地のその下に両掌を這わせれば、匠海は少し背けていた顔をこちらへと向け、見下ろして来た。

 滑らかな肌を吸い上げ、その下の硬い筋肉をも堪能したかったが、痕を残すのが怖くて。

 唯一大丈夫そうな小さな乳首に、ちゅうと吸い付く。

「……ッ ヴィク、トリア……」

 擽ったそうな吐息を零すその人には構わず、掌で張りのある表層を辿るヴィヴィ。

 すんと鼻を鳴らせば、兄だけの大木の様な魅力的な香りが鼻腔を擽り。

 指の腹で肌を圧迫すれば、押し返してくる逞しさに灰色の瞳がうっとりと細まる。

 そうして最終的に行き着いた、腰に巻かれたローブの紐を解けば、

 茶のバスローブから覗いたのは、もう充分に勃ち上がった陰茎のフォルム。

 指先でその付け根を辿れば、昨夜感じたチクチクは全く無く。

 ちらりと見上げた先、

 いつの間に、そんなに蕩けてさせていたのか。
 
 切れ長の潤んだ瞳と、視線がかち合う。

 下からじいと見上げながらも、細い掌は根元からゆっくりと、兄の硬度を確かめていく。

 縦横に割れた腹筋のラインの下、

 セクシーに浮き出た腹斜筋が向かう先は、もうはち切れんばかりだった。

「……もう、こんなにして」

 その呟きは、呆れている様にも、喜んでいる様にも聞こえた。

「お前に触れられるのは、気持ちいいからね」

 うっとりと囁いてくる匠海の腕を引いたヴィヴィは、高いベッドの上へと導く。

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