この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第2部
第5章    

 つい先刻まで自分を貫いていた楔は、半透明なゴムに包まれ。

 たっぷりの蜜がまぶされた、それはそれは凶悪な見た目だった。

 その先っぽ。

 長い裾をたくし上げたヴィヴィは、もうぐちょぐちょの膣口に押し当て、

 ちゅぷちゅぷと音を立てながら、兄を煽り続ける。

「ねぇ? もう一回、ヴィヴィの中、入りたい?」

 わざと幼く聞こえるように、舌足らずに問うてみれば、

「はぁ……っ ヴィクトリア、意地悪、しないでっ」

 耐えられなくなった匠海は、掴んでいたローブを離し、

 目に見えぬどころか、肌にも触れぬ妹の躰を求め、両腕を伸ばしてくる。
 
 その手をぺちっと軽くはたいたヴィヴィ。

「触ったら終わりって、言ったもん」

 もうここまで来たら、

 “踊り子さんに手を触れないで下さい” 状態だ。

 愛らしく責めてくる妹に、兄は言葉も発せず、

 替わりに またタオル地を握り締め、どうやら悶絶しているらしかった。

「ふふ。虐め過ぎちゃったね」

 さすがに少しだけ可哀そうになり。

 ヴィヴィはもう支えさえ必要としない匠海の分身を、またゆっくりと己の中に受け入れていく。

 ただし、少し咥えては吐き出して。

 後ちょっとで、最奥を穿つ――。

 そこまで導いておきながら、亀頭以外はまた抜き取ったりして。

 その度に、逞しい大人の男が身悶えるのを、大きな瞳が興味深そうに見下ろしていた。


 兄の射精をコントロールし、懇願され、悦に入り。

 そんな事を、こうしてノリノリで繰り返している自分。



 これは、復讐――? 



 下らない。

 そんな非生産的なこと、何が楽しいのか。

 楽しい? 

 ああ、愉しいからか。

 どうやら自分は、

 兄をいたぶるのが愉しいらしい。


「………………」

 下に敷いた茶のローブだけでは物足らず、白いシーツをも掻き毟り始めた匠海。
 
 本来ならば、生意気ばかりする妹を、乱暴に組み敷いて、

 泣いて縋って許しを請うまで、滅茶苦茶に犯したいだろうに。

 そして、

 そう出来るだけの明確な体格差が、両者には在るというのに。

/1163ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ