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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第2部
第5章
夢中になり、トントンと最奥を柔らかく兄で小突いては、
その度に、匠海をぎゅうぎゅうと締め付け。
「ひゃぅ~~っ あッ んンッ ……っ あ、おにぃ、ちゃん……っ すごぉいっ」
目の前にチカチカと、金と銀の火花が散り始めていた。
このままでは、早々に達してしまいそうで。
いや、別にヴィヴィはイってもいいのだが。
もう少しだけ目の前の匠海と、快楽と刻を共有したくて。
ならばと、子宮口に亀頭を微かに触れ合わせながら、
その場でゆるゆると円を描き、腰を回せば。
「~~っ ぁあっ イク……っっ!!」
まさかまさか。
窮屈な蜜壺で瞬時に肥大した陰茎は、
まるで暴発したかのように、極薄の膜の中に白濁を撒き散らしていた。
「~~~っ ……はぁっ ……ぁ、は~~……っ」
しばらく両膝を折ったまま、身悶えていた匠海が、荒い息を吐きながらも、ようやく落ち着いてきて。
「もうっ 先にイかないでっ!」
結局は、兄の射精をコントロール出来なかった妹は、そう腹立たし気に喚いた。
(お兄ちゃんのバカぁ~~っ もっと、イジワルして、恥ずかしい姿、いっぱいいっぱい見てやるつもりだったのにっ!)
腹の上で振り返りながら、デビルヴィヴィが憤慨する。
本当に真っ黒な尻尾があったなら、それで鞭の如く兄を虐げたいくらいだ。
「はぁ……、ごめんって。だって、ヴィクトリアの中……、キツキツのトロトロで、本当に気持ちいいから」
一方の匠海はといえば、
もう満面の笑みを浮かべているのは、目隠しをしていても丸分かりだった。
目の前にある兄の両膝を、ぺちぺち悔し紛れに叩くヴィヴィ。
といっても全然力を込めていないので、匠海からしたら猫パンチも同然だろうが。
「ほら、ヴィクトリア。俺もっと出来るから、取りあえずゴム、変えないとな?」
確かに、このままでは満足出来なくて。
兄の言う通りに、妹は腰を上げようとしたが、
「や、ぁっ ま、待って……っ」
「え?」
「イキそ……、だから……ぁあんっ」