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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第2部
第5章    

「俺も凄く気持ち良かったよ。お前に抱き締めて貰って」 

 そんな終わりを彩る言葉を贈ってくる、匠海の上、

 抱擁を解いたヴィヴィは、うんとめい一杯、細長い腕を伸ばす。
 
 白い指の先にあったのは、花ひとつ残っていない 元・薔薇の花束で。

「ヴィクトリア……?」

 不思議そうに名を呼ぶ兄は無視しつつ、妹は何故か花束を弄り。

 そうして集めた薔薇の棘で、チクリチクリと、兄の躰を地味に痛め付け始め――

 ――た、訳では無く。

 しゅるりと音を立てて解いたのは、茶の太リボンと一緒に結わえられていた赤の細リボン。

 5mm幅のそれを回収したヴィヴィは、乗っかったままだった匠海の腰上から退けると、

 ええ、そのまさか――

 まだギンギンに勃ち上がった太い根元に、ぐるぐる巻き付け始めた。

「え……? ちょ、な、何やってっ?」

 驚嘆する匠海をよそに、異常な手際の良さで太い根元をリボンで結わえてしまったヴィヴィ。

 赤リボンで蝶々結びにした兄の陰茎は、何だか可愛らしくて。

(いや……凶暴さが増した気もする……)

 己の蜜で濡れそぼった昂ぶりの存在感から、目が逸らせなかった。

「薔薇、あんなにしちゃったから、お詫び……」

 膝立ちの状態から、また腰を落とせば、

「ヴィクトリアっ 駄目だって」

 珍しく焦った声を上げる兄。

「大丈夫。ちゃんと縛ってるもん」

 つんつんと赤リボンを指先で突いても、

「いや……。こんなの多分、効果無いぞ?」

 これでは何の避妊にもならないと、諭してくる匠海を、

「もう、黙って」

 若干 不機嫌そうな声で、ヴィヴィは睨んだ。

「ヴィクトリア……」

「ていうか、お兄ちゃんが我慢すればいいんじゃない」

 匠海が膣内で吐精しなければ良いだけの事。

 まだ今日は一度も達していないこの男が、どこまでコントロール出来るのか、知らないけれど。

「いや、我慢、するけれど……」

 未だ戸惑った様子の匠海に、

「……私としたくない?」

 静かにそう問えば、

「馬鹿! そんな訳あるかっ」

 瞬時に大きめの唇から放たれたのは、強い否定の声だった。

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