この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第2部
第5章
「……奥、にぃ~~……」
決意と悦楽の狭間。
ゆらりゆらりと漂いながらも、
結局、ヴィヴィが選ばざるを得なかったのは――
「うん。奥だね?」
嬉しそうな匠海の笑みの中に、
後戻りできない場所までずるずると、引き摺り込まれている自分を認めたのに。
「~~っ おにぃちゃん、の……、いっぱい、ほしぃの……っ」
そう恥ずかしげもなく、匠海を欲しがったヴィヴィに、
望みのものは瞬時に与えられた。
「んぁああっ!?」
ずちゅんと大きく一突きされたと思えば、
最奥を押し上げられる重い感覚と、
脚の付け根にぺちんと跳ね返った、柔らかく張りのある毬のようなもの。
「あっ ひゃぅ、うっ あ、ヒッ ぁあ……っ」
妹の上半身を片腕で拘束し、もう片方の腕で両脚を抱え上げ、
その中心を器用に突き上げてくる、匠海の長さと逞しさにさえ胸が高鳴って。
「ああっ 可愛い、ヴィクトリアっ 好きだ! 舐めたい、揉みしだきたいっ」
そう喚いた傍から、白い肌に浮き出た鎖骨を甘噛みしてきた匠海。
ぴりりと感じたその刺激さえ、甘美なものとして変換され。
細い咽喉を仰け反らせ、感じ入るヴィヴィ。
最奥を穿たれる度に、腹の奥で何かがプチプチと泡になっては弾け。
そうして、いつの間にか横たえられていた、白いシーツの上、
細い両脚を抱え込んだ匠海が、放心状態のヴィヴィを見下ろしていた。
「……ぉに……、ちゃ……?」
弛緩した躰の横に放り出していた片腕を、緩慢に持ち上げれば、
その手は、妹の中へと沈み込んできた、兄の胸板で押し戻され。
「ふゃああん……っ」
互いの脚の付け根がぺっとりと重なり合い、
そして半ば強引に捻じ込まれた太く長いものは、もう限界まで子宮の口を奥へと押し上げていた。
「ヴィクトリア……っ」
興奮と狂気、紙一重の瞳を向けてくる匠海を、
「あ……、ぁあ……っ ふ、ふかっ ふかぃ~~っ」
苦しみと愉悦の区別さえ ままならないヴィヴィは、必死に見上げていた。