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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第2部
第7章      

「ふうん。じゃあ、素直になれない子が “どんな顔” で抱かれてるのか、ちゃんと見てあげないとね?」

 その言葉の直後。

 己を穿っていた太いものが ずるりと抜き取られた喪失感に、思わずぶるりと背筋を震わせていると。

 ベッドに突っ伏していた躰は、いとも簡単に ころりと仰向けにひっくり返された。

「や、やだぁっ」

 ベッドの傍に立ち、自分を見下ろしてくる匠海の、値踏みする視線に耐えられず、

 ヴィヴィは顔の前で両腕をクロスし、脱力していた両脚に力を込め、片方に揃えた。

 だが、兄はそんな僅かな抗いさえも、許してはくれなかった。

「ふ。こんな甘えん坊の表情で俺に抱かれてるのに、まだ「欲しくない」なんて言うのか?」

 いとも容易く細い腕をシーツに縫い止められ、揃えた筈の両脚の間に躰を割り込まされ。

「やぁ……っ み、見ないでぇっ」

 自分の全てを曝け出す恥辱に 顔を歪ませるヴィヴィを、たった腕1本分の距離から、匠海が見下ろしてくる。

「お前はこんな潤んだ瞳で、どうでもいい男を見つめるのか? 

 雪の様に白い躰をくねらせて、

 熱くぬかるんだ “ここ” に咥えるのは、誰だって良いと言うのか?」

「……――っ ち、ちがっ」

 匠海の追及に、思わず否定の言葉を上げるも、

 だからと言って、ヴィヴィは求められる言葉を発する事は出来なかった。

「じゃあ、何でこんなに蕩けさせてるんだろうな?」

 妹の両手首を押さえ付けたまま、何の支えも必要とせず、再び突き立てられた剛直。

 その質量と引き換えに、ぎゅぷりと音を立て、膣内から溢れ出た2人分の体液が、尻の谷間を伝い落ちていく生々しさに、

 思わず中の兄の分身を、思いっきり締め付けてしまった。

「はぅんっ ぁ……、やだぁっ 硬く、しちゃ、だめぇ~~っ」

 柔くきつい場所に、唯一の硬さを誇る太いもの。

 己の媚肉が、必死に兄を搾り取ろうとしている様子さえ、手に取るように分かって。

(ぁうっ 硬いの……、すごいっ ヴィヴィのあそこ、勝手に動いちゃうのっ)

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