この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第2部
第8章    

「そう」

 まるで「今日は午後から雨の予報だよ?」と注意を促された事に対し、返す相槌と相違無い返事をし。

 入って来た時と同じく、ゆっくりと双子の兄の部屋から辞去したヴィヴィ。

 吹き抜けに吊られた小さなシャンデリアが柔らかく照らし出す、板張りの廊下を戻りながら、

 思考を拒絶する頭の中に、一度だけ、先程の言葉を思い起こす。



『愛しているよ』



 生まれてこの方、

 数え切れないくらい掛けられた、クリスからの親愛の情。



 それが「どんな種類の愛情か?」だなんて、

 自分は恐ろしくて、

 きっと一生、

 確かめる事なんて、出来やしないのだ。



 

 そして、それはきっと、

 クリスも同じ、なのだろうと思う――








/1163ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ