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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第2部
第8章
「ヴィクトリアの、エッチ」
泡で包み込む洗い方を教え込んだ張本人が、言葉で苛めてきて。
「……っ だ、だって、ここも、洗ってあげないと……っ あ、やだぁっ」
咄嗟に反論しようとした妹は、何故か次の瞬間、恥ずかしそうな声を上げていた。
(やだ……、太もも、熱いよぉ……っ)
というのも。
妹の両脚を揃えさせた兄が、その隙間に、陰茎を捻じ込んできて。
しかも、既によだれを垂らしていた秘所にも、ぴったりと押し当てられてしまっていた。
「お前も、可愛いことになってる。1回一緒にイっとこう、な?」
そう囁いた匠海は、椅子に腰掛けた状態で、下からヴィヴィを揺さぶり始めた。
硬いもので女芯を擦られるだけで、
その下の唇が はくはくと、求めるものを強請り始めて。
太ももに感じる、にゅるにゅるとした熱い感触に。
「あっ はぅ……っ あつい、よぉ……」
上の唇からも、物欲しそうな吐息が漏れる。
そして、
己の両膝の裏を持ち上げ揃えさせる、美しく筋の浮き出た、兄の腕に見惚れていると。
「くっ ああ、一緒に……っ」
切羽詰まった声を上げた匠海は、下から腰をくねらせる速度を速めてきて。
「……っ あ、待っ ~~っ イ……っ あぁあんっ」
(やだぁっ 中に……っ おにいちゃんの、ヴィヴィ、受け止めたいのにっ)
そう思うのに。
激しく肉芽を押し潰されれば、あっという間に快楽に従順な躰は押し上げられて。
数秒後。
「……~~っ はッ ィ……く……っっ」
擦れた吐息と共に、太ももの間、ビクビクと震えた兄の陰茎からは、
びゅびゅっ と結構な勢いで、白濁が吐き出された。
「……っ ぁ……」
控えめな乳房に降り注いだそれの熱さに、思わず息を呑んだヴィヴィを、
両脚の拘束を解いた匠海が、後ろからぎゅううと抱き締めて来て。
それにより、兄の鼓動の速さが、また妹の背筋伝いに伝染する。
粘度を持った濃厚な白濁が、胸の谷間を伝い落ち。
その温度を下げながら、臍の窪みに たっぷり留まった。