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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第2部
第8章    



 暗闇に浮かぶ 生白い肌を、

 大きな掌が つぶさに這い回る度。
 

 張りのある唇が 熱い吐息と共に啄む度。

 小さな頭の中に、紗が掛かって。


 切れ長の瞳に 覗き込まれながら、

 あらゆる場所を 揉み解されるだけで。

 潤んだ大きな瞳は、

 善悪の概念を超越した “何か” を探り出さんと、

 目前の灰色の宵闇に 瞳を凝らし始める。


 脇腹を かぷりと甘噛みしてくる男を、

「ぉ、に……ちゃん……」

 そう呼べば。

「ん?」

 平らな腹の上を 往復していた左手が、

 乱れた金糸を整えるべく、顔の傍へと伸ばされて。

 その大きな掌を 両手で掴んだヴィヴィは、

「……ふたり……きり……?」

 己に覆い被さる匠海に、消え入りそうな声で確認する。

「うん。2人きりだよ」

 瞳を細めた兄は、取られた手をきゅっと握ると、

 白い指先に口付けを落とす。

「俺と、お前と、2人だけだよ」

 しみじみと言い直した匠海に、掴んでいた手の力を緩めれば。

 替わりに与えられたのは、浅い口付けと、核心を突く愛撫。

「はぅ……っ ふぅ、あ……、摘まん、じゃ……駄っ ~~っ」  

 両の尖りを摘まみ上げ、同時に指の腹で扱かれれば、

 黒いシーツの上、白い踵が耐えられないとシーツを蹴った。


 先程、バスルームで、

 兄の逞しいものを、恥ずかしい場所と太ももで、散々 味合わされたのに。

 これからまた時間を掛け、妹の表層を堪能しようとする匠海に、

 ヴィヴィはというと “蛇の生殺し状態” だった。



 頭の中にこびり付いて、離れないのだ。

 白く細い太ももの間から見え隠れする、

 薄紅色に染め上げられた、強靱すぎる陰茎が。


 あの逞しい兄自身が、自分を貫いてくれたら。

 それだけで、

「自分はあるべき場所へ、戻って来れた」

 そう、安心出来るだろうに――


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