この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第2部
第8章
「俺の抱き枕になってね」
額に唇を押し当てたのち、寝室へと戻り始めた匠海の腕の中。
ヴィヴィは、未だオロオロしながらも、
「……う、ん……」
微かにそう首肯した。
いいのかな?
本当に、
いいのかな?
一晩中、お兄ちゃんを独り占めしちゃって。
そんな嬉しいこと、させて貰って、
いいのかな?
私。
愛人――なの、に……
狼狽えるヴィヴィを、匠海はベッドへと横たえ。
「俺の夢、見るんだよ?」
ふかふかの羽毛布団を掛けながら、そんな命令までしてきて。
結局。
疲労困憊だったヴィヴィは、
ものの40秒で、眠りに落ちてしまったのだった。
「………………(-_-)zzz」
(眠気には、勝てません……ぐぅ……)