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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第2部
第10章     

(いやぁんっ 奥……っ おく、当たって……、~~~っ)

 咽喉から手が出そうなほど欲しかった兄自身を、やっと最奥まで抱き締める事が出来て。

 その恍惚に、一瞬前の匠海の言動など、遥か彼方にすっ飛んでしまった。

「……ぁ……、ぁ……ゃだぁ~~っ」

 蜂蜜の如き蕩けた声を上げる妹の、その細腰を逃すまいと掴まえた匠海。

「悪い。今日は手加減、してやれないから――」

 まるで餓えた獣の如く がっつき始めた男に、

 受け止める方の女は、ただただ翻弄され続ける――





「……好き……」

 時に有無を言わさぬ、強引さも。

「好き……っ」

 良くも悪くも、己の総てを熟知した狡猾さも。

「大好きっ」

 「手加減してやれない」等と言い置きながら、

 気遣いながら抱いてくれるところも。

 そして、

「「好き」じゃなくて「愛してる」って言いなさいっ」

 そんな “命令” を、恥ずかしげも無くしてくる可愛らしさも。

「ふ……、うふふっ」

 思わず漏れた笑い声に、むきになった匠海が深く激しく穿ってくる。

「ふ……ぁっ あ……んっ ぉ、に、ちゃぁ……っ」

 指の先まで痺れさせる、甘露な交わり。

 それをくれる兄を離すまいと、白い両腕が懸命に抱き寄せ。

 あまりの激しさに泡立つ膣口も、己の男を逃すまいと きつく収縮を始める。

「うぁ……。ああ、気持ちいいっ ヴィクトリア……っ」

 限界近い声を上げる男を促す様に、宙に揺れていた華奢な脚も、腰の上でしっかりと絡められ。

「もっと……、もっと、ほしぃ……」

 そう懇願すれば、目の前の逞しい体躯は ぶるりと一つ大きく震え上がり。

 そうなるとヴィヴィの唇からは、もう甘ったるい鳴き声しか紡ぎ出される事は無い。

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