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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第2部
第11章
己の下で身悶えるヴィヴィが面白かったのか。
ずるりずるりと、蜜を滴らせるそこを愛した匠海。
しかし、大きな瞳の端――そこに涙が滲み始めたのに気付くと、腰を止め。
華奢な躰を抱き寄せると、ゆっくりと上下を入れ替えた。
ベッドに寝そべった兄の上、未だ白シャツとブラを着けたままだった妹。
繋がったまま それらを丁寧に脱がさせた匠海は、やっと生まれたままの姿となったヴィヴィを、うっとりと抱き締めた。
「ああ、気持ちいいな……。ヴィクトリア、逢いたかった……っ」
「……っ ヴィヴィ、もぉ……っ」
密着した互いの肌。
吸い付き まぐわう生々しい感触と、兄の体温の高さを全身に感じていると、
どうやら もう限界の近いらしい匠海は、下から突き上げてきた。
「ひゃっ!? やっ ……ちょっっ ま! ぁあんッ」
小ぶりな尻を大きな掌で包み込まれ、逃げ場を失ったそこを奥深くまで抉られて。
勢い余って子宮口を ずんと突かれる度、
背筋から脳天を突き抜けるのは、全てを焼き尽くすような灼熱。
ヴィヴィが軽く達しても、収縮する膣肉に 我が物顔で捻じ込んでくる匠海。
「ひ……っ んぁっ!? まっ し……、死んじゃっ!!」
瀕死の声音で訴える妹の快楽を長引かせようと、長い指で双丘を揉み上げつつ、腰を振るわれ。
声も出せぬほど、何度も天国を垣間見たヴィヴィ。
気をやってしまいそうな強烈な快感に、ぼろぼろと涙が零れ。
滴り落ちたそれらが逞しい胸を伝い、シーツへと染み込んだ頃になってやっと、
耐えに耐えた男根は、欲望の限りを妹の禁域へと注ぎ込んだ。