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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第2部
第12章      


『But square cut or pear shaped
 ―でもスクエアカットやペアシェイプに削られた

 These rocks don't lose their shape
 ―宝石はその姿が衰えることはないの』


 右腕にスクエアカット・ダイヤ。

 左腕にペアシェイプ・ダイヤ。

 この世で一番美しいものを掲げ上げ、そのまま胸を強調しながらフリフリし。


『Diamonds are a girl's best friend
 ―ダイヤモンドが女子の最高の友なのよ』


 決め文句を歌いながら、顔の傍で両手を開いたヴィヴィは、

 悪戯っぽい笑みを浮かべつつ、人差し指だけ立てた両手をカニみたいに左右に振った。


 金管楽器が間奏を吠える中。

 駆け出したヴィヴィは、楽しそうにリンク中を駆け回り。


『Tiffany's
 ―ティファニー!』


 モンローの叫び声に合わせ、その場で黒リボンの腰を振り振りしながらしゃがみ。

 また滑り出したかと思えば、今度は、


『Cartier
 ―カルティエ!』


 某宝石店の名前に合わせ、右手を後頭部に、左手を腰に添え「うっふん」ポーズでくねくねし。


『Black Star
 ―ブラック・スター!』

『Ross Gorem
 ―ロス・ゴーレム!』


 スピードに乗り、両足を一直線に開いたバレエジャンプを跳び。

 続いて、フライングからのシットスピン――と思いきや、

 しゃがんだ状態で両膝を氷に着いたヴィヴィは、

 回転速度を殺す事無く、両膝で氷上をくるくるツイズルしていく。


『Talk to me,Harry Winston
 ―ハリー・ウィンストンの事を話して!

 Tell me all about it
 ―全て私に教えてちょうだい~~っ!!!』


 氷上に跪いたまま上体を反らせたかと思えば。

 「あんたは宝石狂か!?」と突っ込みたくなるぐらい、頭上に両拳を突き上げるガッツポーズしたヴィヴィに、

 客席の反応はすこぶる良く、そこら中から口笛が鳴っていた。

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