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第12章 　 　 　

　
　そして、エキシビのラスト。


『Diamonds
　―ダイヤモンド！』

　
　モンローと男達のコーラスに乗せ、右側に細やかにステップを踏み、

　頭上でクロスした両腕の下、悩ましげに腰を揺らせ。

　
『Diamonds
　―ダイヤモンド！』


　今度は左側へ同様にステップを踏み、

　頭上でクロスした両腕の下、模造品の胸を愛嬌たっぷりに揺らす。


『I don't mean rhinestones
　―私が言うのは模造ダイヤじゃないのよ』


　ウィンドミルから入ったコンビネーションスピンは、

　上体を横に反らしレイバックを回る、サイドウェイズ・リーニングスピン。


『But diamonds are a girl's best――
　―でもダイヤモンドは女達の最高の――』


　続けて、フリーレッグを掴んだキャッチフット・レイバックスピン。

　ラストは高速のクロスフット・スピンで締め括る。

　そして、モンローの色気たっぷりの歌声に乗せ、


『Best friend
　―最高の友なの❤』


　両の指先でダイヤの形を描いたヴィヴィは、小首を傾げ。

　ばちんと大きくウインクし、初披露のプログラムを締め括ったのだった。