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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第2部
第14章        

 久しぶりのセックスだからと気付かってか、舌と指で解され散々 啼かされた挙句。

 『ほしいっ』『イジワルしちゃ、イヤぁ~~っ』とぐずり続け、ようやく与えられた兄のもの。

 しかしそれも、想像していたものには及ばず、

『やぁ……っ もっ やだぁ~~っ』

『ん? どうした?』

 シーツに後ろ手を突いたヴィヴィの泣き言に、

 エラの張った亀頭だけを含ませていた匠海は、不思議そうに顔を覗き込んでくる。

『……っ おにぃちゃまぁ~~っ』

 精一杯 舌足らずな演技をしてみても、

 目の前の端正な顔に浮かぶのは、余程似つかわしくないニヤリとした笑みばかり。

『ほら、口にして言わないと分からないよ、ヴィクトリア?』

 細い両腕が震えている様子から、欲しいものを必死に耐えていると分かる筈なのに、

 その背中を支える大きな掌は、ツンと立ち上がった乳首を両の親指でコリコリと虐めるばかり。

(なんて、なんて意地悪なんだろう……っ)

 長い指先で奥まで解し、執拗に なぶったくせに。

 いざ それよりも長く逞しいものは、たった先っぽだけで お預けだなんて。

 切れ長の瞳が見下ろす視界には きっと、

 厭らしい膣口が蜜を滲ませつつ、卑しく兄を締め付けている卑猥な光景が広がっている筈なのに。

 「もう、もっと奥が切なくて、むず痒くて仕方がないの」――と。

『……ズンズン……、してぇ?』

 “幼女を演じるヴィヴィ” が我慢ならず、媚びた声音で兄に縋れば。

『ん? お兄ちゃんのペニスで、ズンズンして欲しいの?』

 切なそうに眉根を寄せる妹を、兄は更に追い詰めてくる。

『なんだ。ヴィヴィの腰が愛らしく揺れてるから、自分で動きたいのかと』

『……っ も、やぁだぁ~~っ ひっく』

 己を偽り匠海を謀るだけで精一杯だったヴィヴィが、もう一杯いっぱいになり。

 大きな瞳からボロボロと涙を零す頃になって。

 ようやく妹の懇願を受け入れた兄は、蜜を掻き出しながら肉杭を沈めていったのだ。

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