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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第2部
第14章
「ね。今度しよっか?」
擽ったそうに瞳を細めながら続けた甘さを含む声音に、「ん? 何を?」と返す男の声も若干柔らかくなったが。
「3Pっていうの? お姉さんと」
「……――っ」
「お兄ちゃん、絶倫だもん。きっと楽しいんじゃないかな?」
息を呑みこちらを凝視する兄を、薄い布越しに尻で刺激すれば、
それは妹の指摘通り、早々に硬度を増していく。
「何、言って……」
「うふふ。お姉さんとお兄ちゃんのこと取り合うんだ」
「……お前……」
戸惑いを宿す切れ長の瞳を覗き込みながら、細い両腕を伸ばしたヴィヴィ。
「で~~も~~。今は、ヴィヴィだけを見てくれなきゃ、やだよ?」
兄の首の後ろで両指を組み愛らしく首を傾げて見せれば、男らしい咽喉仏がこくりと上下した。
「俺にはヴィクトリアしか見えてないよ」
「お姉さんとセックス出来なくて、溜まってるんでしょ?」
「………………」
昨日と同じ言葉で昔の男を詰る女に、向けられる瞳は苦しそうで。
「お姉さん言ってたよ? 「こうなったら、女の子を授かるまで産み続けようかしらね?」って」
「……子供は2人までと決めている。もう、絶対にありあえない」
ようやく絞り出されたのは、クリスマスにも聞いた覚えのある返し。
「そうなの? 2人とも若いんだから、少子化に貢献すべく沢山作ればいいのに」
「ふふっ」と笑みながら一蹴したヴィヴィは、組んでいた指を解くと、
手触りのいいシャツ越しに感じる兄の筋肉を辿り降り、裾から掌を忍び込ませる。
「私、協力してあげるよ。お姉さんと一緒にセックスしてあげる」
「―――っ」