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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第2部
第14章
意地の悪い言葉に、匠海が息を飲んだのが背後でも しっかり解かって。
ゆっくりと上体を起こしたヴィヴィは、横向けだった匠海を元の仰向けに戻させ、その腰の上に乗る。
前回、閨で義姉の名前を出した途端、萎えてしまった兄。
今回はそれは間逃れたくて、ヴィヴィは兄の当初の希望通り、ゆっくりと制服を脱ぎ始めた。
緩めたネクタイはそのままに、白シャツのボタンを外せば、
合わせ目から覗いた白く小ぶりな乳房に、ジリジリと焼かれそうなほど熱い視線を感じた。
シーツの上に放り出された片手を拾い上げ、己のそこに導けば、
一瞬何故か震えた掌は、しかしすぐに しっとりと柔い膨らみを覆ってくる。
「ね。また、ヴィヴィの手で、イって?」
鈴口を指先で擽りながら、反対の掌で根元から扱き上げれば、
もう見られる事も無いであろう妹の制服を引っ掛けただけの艶姿に、匠海は早々に昇り詰めた。
びゅっと指先を押し上げる飛沫。
そして細い白蛇の如く、どくどくと溢れ落ちていく白濁。
「すごい量……、ふふ。お兄ちゃんも、えっちなの」
びくびくと小刻みに戦慄く肉の棒に、またもや精液を塗りたくる妹に、
兄は白昼夢でも見ているかの如く、ぼんやりとした視線を向けていた。
汚れた手のままスカートを脱ぎ。
白シャツとタイを引っ掛けただけのヴィヴィが、再び匠海を食し始める。
もったいぶるように二度三度 出し入れを繰り返しながら、全てを収めた妹は、
汚れてしまった両手を、下に敷いている兄の割れた腹筋になすり付けた。
「まだ、こんなに硬いの……。素敵……」
己の中で立派に そそり勃つ匠海のタフさに、うっとりと心酔した声を上げるヴィヴィ。
3度目――最後になるであろう性行為に耽ろうと、再び腰を振ろうとした、その時、
「ヴィクトリア……」
「なあに?」
「……抱っこ、させて……」
シーツの上から見上げてくる匠海の、その声と表情の心許ない感じに、一瞬きょとんとしたヴィヴィ。
しかし甘える様に両腕を伸ばせば、起き上がった兄に上半身を抱きすくめられた。