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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第2部
第15章
そこからの2人のチームプレイは、更に素晴らしかった。
最大の危機を察知し逃亡を図ろうとしたヴィヴィを両脇から抱え上げたかと思うと、問答無用にヘリポートへと歩みだし。
まるで荷物の様にポイとヘリの後部座席放りこまれたかと思えば、バラバラと騒音を上げ旋回していたプロペラが更にその速度を上げる。
「ふぎゃぁ~~~っ!!! 拉致されるっ アブダクトされるっ! パイロットさんっ ヘリ止めて~~っ!!!」
必死の形相のヴィヴィが、流暢なフランス語で叫び助けを求めたにも関わらず、
ヘッドセットとサングラスを掛けたパイロットは振り返るなり、白い歯を煌めかせ笑ったかと思うと、
「ラジャー」と親指を立て、定刻通り――17:45にニースの地を離陸したのであった。
ヴィヴィ「降ろせ~~っ 誰がモニャコになんかに、行くものかぁ~~っ!!!!」
クリス「ウイングが……ディフューザーが……エアロパーツが……」
ダリル「きゃあ! リッチなクルーザーが所狭しと泊まってるワ❤ 待ってて、ダ~リ~~ン❤」