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指切り〜蝶々
第3章 疑心
楼主はそれを聞き他の禿を下がらせ、百合を別室に呼び寄せた。
「ここなら良いだろう。さて、後は何か忘れてる事はあるのかい?」
百合は話すか悩んでいる内に、騒ぎを聞いた夕霧が部屋に入ってきた。
「百合!怪我をしたって…」
夕霧は百合の白い左手を見つめると、薬を持ってきたのだろう、それを優しく塗り心配そうに百合を見つめた。
「百合、此処には私と夕霧、そしてお前だけだ。無論他言無用なのだから話すといい。」
百合はこのまま話さないのもと思い、三味線のあった場所は夕霧との部屋の事、毎日欠かさず手入れしている事を話した。
楼主とて、見世に騒ぎがあった以上は的確な判断が求められるのだ。
そして、百合はすうっと一息つき、弥七との一件を話した。
「ここなら良いだろう。さて、後は何か忘れてる事はあるのかい?」
百合は話すか悩んでいる内に、騒ぎを聞いた夕霧が部屋に入ってきた。
「百合!怪我をしたって…」
夕霧は百合の白い左手を見つめると、薬を持ってきたのだろう、それを優しく塗り心配そうに百合を見つめた。
「百合、此処には私と夕霧、そしてお前だけだ。無論他言無用なのだから話すといい。」
百合はこのまま話さないのもと思い、三味線のあった場所は夕霧との部屋の事、毎日欠かさず手入れしている事を話した。
楼主とて、見世に騒ぎがあった以上は的確な判断が求められるのだ。
そして、百合はすうっと一息つき、弥七との一件を話した。