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指切り〜蝶々
第1章 落花
「さぁ、百合、あちきと湯殿でも行こうじゃないか。」

夕霧の言葉で百合ははっとした。

「でも…ここに居ろって。」
楼主にばれてしまっては、自分だけではなく、この優しい夕霧も手酷く怒られてしまうのは目に見えている。

「構いやしないさ、今日は弥七が居るからね、多少なら多めにみるさ。」

弥七と楼主に何かあるのだろうか…気になったが折角の誘いを断るのもと思い、立ち上がった。

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